失敗してこそ成功への扉が開く

失敗が続くと、どうして自分はいつも上手くできないのだろうと落ち込むこともありますね。ところが失敗をコントロールして大成功する人もいます。そんな方の多くは失敗を糧にして、何度も試行錯誤を繰り返しています。

 

有名な話ですが、発明家として知られるトーマス・エジソンは失敗を指摘された際、「私は1万回失敗したのではない。一万通りのうまくいかない方法を見つけたのだ」と言いました。もしエジソンが一万回の失敗で諦めていたら、大成功は成し得なかったということになります。

実は最近行われた研究では、キャリアの失敗が将来成功する可能性を高めることが明らかになりました。

 

ノースウェスタンの大学院が行った研究では、キャリア早期に助成金制度に応募した科学者のデータを分析し、助成金を得た「成功グループ」と得られなかった「失敗グループ」に分け、その後10年間に発表した論文の数と、他者の論文内で引用された数から、成功度について評価しました。結果、失敗グループは成功グループよりも、影響力の強い論文を発表する確率が6.1%高い結果となりました。

 

どうしてそのような結果になったのかを調べていくと、人間の「謙虚さ」に鍵があるようです。最高のリーダーは謙虚さを持ち、失敗は謙虚さを養う。知的な謙虚さとは、自分が全てを知っているわけではないと認識することにより、自分の限界を認め、答えを求め続け、新たなアイデアを受け入れることである。

 

もし会社に解雇されたら、それを不幸な出来事として終わらせるか、新たな出発とするかは個人の捉え方によります。これまで仕事をしていて新しいことを学ばなかった人がリストラを機に、よりやりがいのあるキャリアへと進んでいった事例はたくさんあります。のんびり出来ていた場所から追い出された後、落ち込み疲れた後に自分の情熱を追い、より大きなやりがいのある仕事を見つけられる人もいます。

 

米人気司会者のエレン・デジェネレス

「成功に関する正しい視点を与えてくれるのは失敗だ」

 

1つの成功につき、100から10,000の失敗、敗北があり、どれも成果と同じく大切なものだ。成功は一夜にして得られないものなのに、人は勝利に注目しがちで、敗北は目に入らない。

 

ただし、失敗しただけで終わったのでは仕事の成功にはつながらない。失敗し、立ち直り、再度挑戦することが必要となります。失敗を克服してこそレジリエンス(回復力)が育ちます。レジリエンスは全ての成功者が共通して持つ資質です。

 

自分が何をやりたいのかを若いうちから分かっている人もいますが、多くの人はそうではなく、複数のキャリアを試してみないと自分が楽しめる仕事も分かりません。もし今の仕事が合わなければ次の仕事をしてみることも重要な選択で、仕事選びの失敗を教訓だと思うことで、周囲よりも一歩先に進めることもあります。

もし今の仕事に違和感があるのであれば、成功する転職サイトでまずは自分のことを理解してくれるエージェント探しから始めてみてもいいですね。

行動することもまた、レジリエンスを育てるひとつのキッカケとなります。